「願いが叶わない方が幸せ?」|叶わなかった夢がもたらす意外なギフト


夢が叶わない理由と“停滞感”の乗り越え方|人生の転機を物語に変える視点


「叶わなかった」は、“ただの失敗”ではない
たとえば「第一志望の会社に落ちてしまった」「好きな人と結ばれなかった」――
私たちは、こうした“うまくいかなかった出来事”を、つい「失敗」や「残念なこと」と思ってしまいがちです。
でも、ちょっと待ってください。 実は、出来事そのものには「良い・悪い」という色はついていません。
その後の物語(ストーリー)によって、“意味”や“価値”が変わっていくことが多いんです。
有名な話「塞翁が馬(さいおうがうま)」
昔むかし、北の国境に住んでいたおじいさん(塞翁)の馬がいなくなりました。村人たちは「なんて不幸なんだ」と悲しみました。
でもしばらくすると、その馬は新しい馬を連れて帰ってきて、今度はみんなが「なんて幸運なんだ」と大喜び。
ところが、新しい馬に息子が落馬してケガをし、「やっぱり不幸だ」と嘆きます。でも最後には戦争が起きて、ケガをしていた息子は徴兵されず、家族が救われたのです。
この話のポイントは、「その時点では分からないことも、後から見れば“意味が変わる”」ということ。
ラベル(=決めつけ)を外すと、見えるものが変わる
- 就活で第一志望に落ちたAさん派手な業界には行けなかったけれど、地味な会社で自分のアイデアが通りやすく、今はのびのび働けている。→「あの時落ちてよかった」と思える日が来た。
- 理想の結婚が叶わなかったBさんお金持ちの家庭には入れなかったけど、気の合うパートナーと自由で穏やかな毎日。→「これが一番の幸せだった」と気づいた。
どちらも、「その時はショック」だったけど、後から見たら「自分に合った道」に進んでいた―― こういうことって、意外とよくあります。
心理学ミニメモ:「再解釈(リフレーミング)」の力
- そのとき感じた“ショック”や“ガッカリ”は、いわば脳の速報値。
- でも、少し時間が経つと「意外と悪くなかったかも」と思えたり、
- 「これがあったから今の自分がある」と感じることが増えてきます。
「もうダメだ」と思った出来事が、後で「よかった」と思えることはありませんか? これが、物事を立体的に見る=“再解釈”の力です。
試してみよう:「出来事のラベル外し」
- 最近あった「良い・悪い」と即決した出来事を思い出してください。
- その時、自分がどんな“ラベル(評価)”を貼ったか考えてみましょう。
- 少し時間が経った今、最初の評価が変わってきていませんか?
「あれ?今思えば、あの時の“失敗”が今に活きてる」と感じることはありませんか?
スマホやノートに3行だけメモしてみてください。
→「今はまだ途中経過かも」「失敗じゃなくて、別のスタートだったのかも」と視点が少し変わるはずです。
次のステップ
じゃあ、「どうやったら出来事を“ニュートラル(ありのまま)”に見られるようになるの?」
→ そんな“ニュートラルな視点”を育てる方法も、これからお伝えしていきます。
感情はどう生まれる?|心理学でわかる“評価”と感情の関係


出来事が“ただの事実”で終わらない理由
たとえば、あなたが日常の中で「なんだかイライラする」とか、「急に嬉しくなった」という瞬間を思い出してみてください。 実はその“感情”は、目の前で起きた出来事そのものが直接引き起こしているわけではありません。
どういうことかというと――
人の心には「3つの流れ」がある
- 出来事(事実) 例:スマホにメッセージが届いた
- 評価(解釈) 例:「また仕事のトラブルかな?」と考える (または「何かいい知らせかも!」と考える)
- 感情(気持ち) 例:「ドキドキ、ソワソワする」(または「ワクワクする」)
つまり、
目の前の出来事 → それをどう受け取るか(評価・解釈) → 気持ちが生まれる という順番で、気持ちはつくられているんです。
ポイントは「評価・解釈」
出来事自体は、ただの“事実”です。 でも、「それをどう捉えたか」によって、その後の気持ちがガラッと変わります。
- たとえば、同じ「夜遅くにメッセージが来た」という出来事でも、
- 「また仕事のトラブルかも…」と考えれば、不安やイライラ。
- 「もしかして嬉しいお知らせ?」と考えれば、ワクワクや期待。
出来事→評価→感情 この流れを知っておくだけで、自分の気持ちがどうして生まれたのかが少しずつ見えるようになります。
まとめ
出来事そのものではなく、「自分がどう考えたか」が感情をつくっている。
これが分かると、 どうして今こんな気持ちになったんだろう?」と立ち止まることができて、少しずつ気持ちをコントロールしやすくなります。
心理学では、この流れを使って「感情に振り回されにくくなる方法」をいろいろ教えています。最初の一歩として、「出来事→評価→感情」の3ステップをぜひ覚えておいてください。
自分の強み・才能を見抜く3つの視点(レンズ)とは?


3 枚のレンズとは?
カメラのレンズを付け替えると、同じ景色でも見え方がまるっきり変わりますよね?
人生の出来事も同じで、「レンズ=ものの見方」を変えるだけで、気持ちや意味づけも大きく変わります。
3つのレンズの使い方
レンズ | ひとことで言うと | どう役立つ? |
---|---|---|
1.時間レンズ | ズームアウト | 半年後や3年後の自分になって、今の出来事を振り返ることで「実は役に立った」と気づける。 |
2. 視点レンズ | いろんな角度から見る | 「自分」だけでなく「他の人」や「社会」の立場で考えてみると、出来事の意味が広がる。 |
3.物語レンズ | 点と点をつなぐ | バラバラだった出来事をつなげて、「自分だけのストーリー」としてまとめ直せる。 |
たとえば、こんなふうに使えます
- 面接に落ちた時、「半年後にはどんな意味になってる?」(時間レンズ)→ 実は別の仕事で自分の強みが生きたと分かるかも。
- 「自分は悔しいけど、相手や社会から見るとどうだろう?」(視点レンズ)→ 会社側にも事情があったのかも、同じ経験をした人に共感できるかも。
- 「これまでの経験とつなげるとどんなストーリー?」(物語レンズ)→ いろんな失敗や学びが、自分だけの物語を作っている。
この3つのレンズを順番に使うと、ただの失敗やトラブルが「成長」や「人の役に立つ体験」として輝き出します。
昔から言われる「塞翁が馬(さいおうがうま)」―― “人生、何が幸いになるか分からない”という言葉のように、あなたの経験が新しい価値に変わっていくのです。
1. 時間レンズ ─ 半年後・3年後から眺める
「時間レンズ」は、いま目の前にある出来事を“未来の自分”になったつもりで見直してみる方法です。
カメラでいうと、いまの自分(=目の前の接写)だけでなく、ちょっと離れて(=未来から)ズームアウトしてみるイメージです。
どうやって役立つの?
1. 気持ちの変化に気づける
今はすごく悔しい、悲しい――そんな気持ちでも、半年後や3年後には意外と軽くなっていたり、見方が変わっていることがあります。
「未来の自分」になった気持ちで今を振り返ると、「あの経験、意外と役立ってる」と気づくことが増えます。
2. “失敗”が“学び”に変わる
たとえば、面接で落ちてガッカリしても、半年後や数年後には「この経験があったから新しい道に進めた」と思えることが多いです。
そのときのつらさも、あとで大きなヒントや成長のタネになることがよくあります。
3. 今を“ストーリー”として捉えられる
未来から見ると、今の困難や失敗も「自分の人生ストーリーの大事な1章」だったと分かることがあります。
「この出来事があったから、次のチャンスにつながった」という伏線(ヒント)を見つけられるようになります。
2分でできる「時間レンズ」ミニ実践
- 半年後の自分なら、今の出来事をどう活かしてる? → 少し先の自分になったつもりで考えてみましょう。(30秒)
- 3年後の自分なら、今日の経験を誰かの役に立ててる? → たとえば「こんな人に話している」と想像してみる。(60秒)
- もしこの経験がなかったら、どんな自分になってただろう? → 今の強みや、得られたものに注目してみる。(60秒)
合計2分でOK! Point|今のつらさや悩みも、“未来の自分”の目で見直すと、思いがけない「成長のヒント」が見えてくる。
2. 視点レンズ ─ 3段階で立体化する
私たちはふだん、自分が体験したことを「自分の気持ち」だけで振り返りがちです。 でも、“ちょっとだけ他の角度”から見てみると、同じ出来事でも感じ方や意味がガラリと変わることがあります。
たとえば――
- 「自分」の視点:自分はどう感じた?何が心に残った?→ これは自分の気持ちや教訓を大切にする角度です。
- 「他者」の視点:この経験、誰かの役に立つことがある?→ 家族や友達、同僚の立場で考えると、自分の経験が誰かの“助け”や“ヒント”になることも。
- 「社会」の視点:この出来事は、同じように悩んでいる人や世の中全体に、どんな意味がある?→ SNSで体験を発信すれば「私も同じだった」と勇気をもらう人が現れるかもしれません。
1つの出来事でも「3つの視点」で見直すことで――
- 自分の成長や気づきが深まり
- 周りの人への理解やつながりが生まれ
- さらに、同じ悩みを持つ人へのヒントや応援にもなる
こんなふうに「ただの体験」から、“自分にも人にも役立つ価値”を見つけることができるんです。
【たとえば…】
- 自分:「面接に落ちて落ち込んだ。でも、本当は“挑戦できた自分”をちょっと誇らしく思っている」
- 他者:「会社もきっと事情があった。もしかしたら自分の強みと会社の求めるものが今回は合わなかっただけかも」
- 社会:「この体験をブログでシェアしたら、“私も同じ経験をした”と誰かが励まされるかもしれない」
3. 物語レンズ ─ 「自分の経験」をストーリーに変える魔法
私たちの人生には、うまくいったことも失敗したことも、たくさんの“点”のような出来事があります。でも、その点を「物語レンズ」でつなげてみると、不思議と“線”や“ストーリー”ができあがります。
どうやって使うの?
- 「この出来事は、どんな物語の一部だろう?」 と自分に問いかけてみます。
- たとえば、つまずいた経験や悩んだ時期も、あとから振り返ると「あれがあったから今の自分がある」と思えることってありますよね。
どんなふうに役立つ?
- 「点」を「線」にして考える 一つひとつはバラバラな出来事でも、意味づけをしてストーリーとしてとらえることで、前向きな気持ちや希望につながります。
- たとえば、つらかった時期が「誰かを励ませるエピソード」になったり、失敗経験が「自分の強み」に変わったりします。
わかりやすい例
- 「転職で失敗したことも、今の自分が『やりたい仕事』に出会うための“伏線”だった」
- 「悩んでいた時期があったから、人に優しくなれたし、共感できるようになった」
物語レンズを使うと、これまでの出来事が「ただの過去」ではなく、「これからの自分の力」や「人に語れるストーリー」に変わります。
「自分の人生も、映画や小説みたいに意味があるんだ」と思えると、どんな経験も自分の味方になってくれるはずです。
つらい経験を“人生のギフト”に変える5つのセルフリフレクション質問集


まずはじめに
人生には、思い出したくない「つらい経験」や「うまくいかなかった出来事」があります。ですが、そうした出来事が“ただの痛み”で終わるとは限りません。
実は多くの人が、「あの経験があったからこそ、自分が強くなれた」「新しい道が開けた」と、あとから気づくことがあります。
ここで紹介するのは、つらい経験を“人生の宝物”に変えるための5つの質問ワークです。 深い知識がなくても大丈夫。自分の体験とゆっくり向き合いながら、心の整理ができる内容です。
つらさを“ギフト”に変える5つの質問ワーク
このワークは、ただ過去を振り返るだけではありません。 自分の中に眠っている“気づき”や“強さ”を引き出すためのシンプルな問いかけです。
STEP1|出来事を思い出す
Q1. あなたにとって「つらかった」経験はどんな出来事ですか?
→ できるだけ具体的に思い出してみてください。
例:「転職活動がうまくいかず、何度も面接に落ちたこと」
STEP2|その時の感情をたどる
Q2. その出来事の“すぐあと”、どんな気持ちがわいてきましたか?
→ 悲しみ、怒り、悔しさ、恥ずかしさ…どんな小さな気持ちでもOKです。
例:「落ち込んで、自分には価値がないと感じていた」
STEP3|どんなふうに反応したか?
Q3. その時のあなたは、どんな行動や反応をしていましたか?
→ 家にこもる、人に当たる、自分を責める…どんな反応でもOKです。
例:「一人で部屋にこもり、何もやる気が起きなかった」
STEP4|今だから見える“得られたもの”
Q4. 時間がたった今、あの出来事からどんなことを学べたと思いますか?
→ 気づきや、新しい価値観、自分なりの強さなどが見えてきます。
例:「“結果がすべて”じゃないと気づいた。誰かの評価より、自分がどう感じているかが大切だと思うようになった」
STEP5|これからどう活かせそう?
Q5. この経験を、これからの自分や、誰かとの関係にどう活かせそうですか?
→ 同じ悩みを持つ人へのアドバイスや、自分の考え方・行動のヒントになるかもしれません。
例:「“うまくいかなかった経験”も自分の糧だと実感できたので、仕事や人間関係で失敗しても自分を責めなくなった」
どうしてこのワークが効くの?
この5つの質問には、実は「心が自然に整理されていくコツ」が隠れています。
・まず出来事を思い出し、そこにどんな気持ちがあったかを丁寧に見つめます。
・そして、自分がどんな反応をしていたのかに気づくことで、「今の自分」と「昔の自分」の違いがはっきりしてきます。
・時間がたってから「あの時の自分はこうだった」と見直すと、以前は見えなかった“学び”や“新しい意味”が浮かんできます。
・最後に、その経験をこれからどう使うかを考えることで、過去が“宝物”に変わる瞬間がやってきます。
5問ワークをもっと活かすヒント
・一人でノートに書いてもいいし、信頼できる誰かと話しながらやってみるのもおすすめです。
・何度かやってみると、「以前より前向きに考えられるようになった」「自分を責めるクセが減ってきた」と感じるはずです。
・誰かに話してみることで、「同じ悩みを持つ人が意外といる」と気づけるかもしれません。
まとめ|あなたの人生を“宝物”に変える時間
人生のつらい出来事も、見方を少し変えるだけで“未来の自分”を支える力に変わります。
この5つの質問を使えば、「あの経験があったから今の自分がある」と思える日がきっと来ます。
コアデザインアトリエでは、こうした“心の整理”や“新しい意味の見つけ方”をサポートしています。
もし悩みや迷いがあれば、一緒に考えていくこともできますので、お気軽にご相談ください。
ぜひ、一度この5つの質問をノートやスマホに書き出してみてください。
あなたの“つらさ”が、“人生のギフト”に変わる瞬間が訪れますように。
エピローグ
未来は「編集可能な物語」です。 これまでの体験も、これから起きる出来事も──
見方を変えれば、どんな瞬間も“ギフト”として再編集できます。
そのために、日々の中に「時間の余白」「空間の余白」「心の余白」を持ってみませんか。
焦らず、少し立ち止まり、自分の内側と静かに向き合う余白こそ、これからの人生を自由にデザインしていくための土台になります。
「でも、自分ひとりでは難しい」と感じることもあるかもしれません。
そんな時は、無料の30分オンライン相談をご活用ください。
あなたらしい“編集”のヒントや、これからの道のデザインを、
コアデザインアトリエが一緒に考え、サポートします。
今ここから、未来の余白を一緒にひらきましょう。