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🟩“しっくりこない働き方”を見直したいあなたへ
「この働き方、どこか引っかかる——」
「悪くないはずなのに、どうしても落ち着かない」
そんなふうに思ったことはありませんか?
目立った不満があるわけじゃない。
評価もあるし、感謝される場面もある。
でも、ふとした瞬間に湧いてくるこの感覚。
“このまま、ずっとこの働き方を続けていくのか?”
そう考えると、なぜか心の奥がざわつく。
こなすように仕事をして、予定を詰めて、毎日が過ぎていく。
気づけば、立ち止まるタイミングすら見失っていたりする。
でも、どこかでちゃんと感じていた。
このまま進み続ける前に、
“自分の働き方を立ち止まって見つめ直す時間”が、
今必要なんじゃないかって。
これは、そんなふうに感じているあなたへ向けた記事です。
働き方に“正解”を求めるのではなく、
「自分にとってしっくりくる形」を、
仕組みや言葉として少しずつ整えていく——
そんな選択肢があることを、ここでお伝えできたらと思います。
「“しっくりこない”ままにしないために、どう整えていけるか?」
その問いの入り口として、
この文章がそっと背中を押せたら嬉しいです。
まずは、
“働き方に違和感を覚えたときに最初に見直すべきポイント”から、
一緒に探っていきましょう。
🟩 働き方に違和感があるとき、最初に見直したいポイントとは?
「今の働き方、なんとなくモヤモヤする」
「悪くはないけど、何かが引っかかっている」
そんな違和感を抱えている人は、実は少なくありません。
それがはっきり“辞めたい理由”として言語化できるなら、
ある意味でラクなのかもしれません。
でも多くの人が抱えているのは、
「何かがずれている気がする。
でも、それが何かが分からない」という状態です。
違和感に気づいたのは、「心が喜ばない選択」をしていたとき
「このままでいいのかな」
そんな違和感をはっきり意識したのは、
年に何度も訪れていた北海道への出張のときでした。
現地での時間は、自分の五感が喜ぶ感覚に満ちていて、
人と関わる中で仕事の本質が見えてくるような実感がありました。
でも、東京に戻って最初にやることは、
「売上への貢献を数値で示す出張報告書の作成」。
どのお客様がいくらの取引になったかを、
淡々とスプレッドシートに入力していく。
そのとき、ふと思ったんです。
「今、自分がいちばん大事にしてたものが、
全部“売上”という指標に還元されていく」
その作業をしていると、
自分の感性が置き去りにされていくような感覚
があったのを覚えています。
自然の匂いが身体に残ってるのに、オフィスでは数字の話だけ
出張帰りの朝、
北海道の空気や森の香りがまだ身体に残っているのに、
会社に戻るとそこは「数字・効率・KPI」の世界。
あの違和感は、決して大げさなものではなかったと思っています。
むしろ、
「自分が本当に大事にしたいものは、どこにあるんだろう?」
と問い直すきっかけになった瞬間でした。
働き方の“見直し”は、「自分の感性と仕組みのギャップ」から始まる
働き方に違和感を覚えたとき、
最初に見直したいのは
「自分の感性が、今の仕組みの中で活かされているか?」
という視点です。
- 自分が「いいな」と感じることを、日々の業務に取り入れられているか?
- 自分の“喜びの感覚”が、評価や成果とどう結びついているか?
このギャップが大きくなるほど、
どれだけ成果を出していても、
どこかで心が置いていかれるような感覚になります。
「整える」という選択肢
「“しっくりこない”ままにしないために、どう整えていけるか?」
その問いの入り口として、
この文章がそっと背中を押せたら嬉しいです。
まずは、
“働き方に違和感を覚えたときに最初に見直すべきポイント”から、
一緒に探っていきましょう。
🟩“自分らしく働く”が言葉にできない人へ
「自分らしく働きたいんです」 ——
そんな言葉を聞く機会は増えました。
でも実際にその“自分らしさ”を、
言葉にできている人は、
ほとんどいないと感じています。
あなたはどうでしょう?
自分の“らしさ”、ちゃんと言葉にできていますか?
私自身も、そうでした。
「この景色の中にいる自分が自然だった」
最後の会社員時代、
私は北海道中を出張で巡る仕事をしていました。
ある日、移動中に車を停めて、
ふとスマホで風景を切り撮った瞬間——
「ああ、この景色の中にいる自分のほうが、なんだか自然かもしれないな」
と感じたのを、今でもよく覚えています。
それは誰かに褒められた瞬間でも、
成果を出した達成感でもありませんでした。
ただ、“風の音と光の中に立つ自分”に、違和感がなかった。
その時の私は、ただ呼吸が深くて、肩の力が抜けていました。
“自分がここにいること”に、何の緊張も装いもなかったんです。
“自分らしく働けていない”とき、浮かんでいた言葉
出張が終わって東京のオフィスに戻ると、
あの感覚はすぐに薄れていきました。
会議では、数字と効率の話ばかり。
出張先で感じていた風の匂いや人との雑談の余白は、
いつの間にかどこかへ行ってしまっている。
そして、心の中にはこんな言葉が浮かんでいました。
「今はやるべきことがある」
「これが現実なんだから、ちゃんと責任を果たさないと」
そうやって、自分に言い聞かせていたんです。
でも本当は——
“ちゃんと自分の心が喜ぶ選択肢”を、
無意識に見ないふりをしていたのかもしれません。
“自分らしさ”を言語化できないと、行動が止まる
「この働き方、ちょっと違う気がする」
「でも、何がどう違うのかは、説明できない」
そんな感覚を抱えたまま、
ただ日々の仕事に流される。
実際、あの頃の私は
“保留ボタン”を押したまま、
自分の感性と距離を取っていました。
そして、
“自分らしさ”が言語化できていないと、
行動は止まります。
私の場合、
その状態から動き出せたのは、
ひとつの言葉を見つけたときでした。
言葉にしたとき、
自分でも驚くほど
スッと行動に移せた感覚がありました。
あの曖昧な“もやもや”が、
ただの言葉に変わっただけで、
次の一歩が怖くなくなったんです。
なぜなら、
「よくわからないもの」に、
人生の選択を預けるのは怖いからです。
だからこそ、
感覚のまま止まっている“らしさ”を、
ちゃんと整えてあげる必要があるのです。
「これが私らしいかも」と思えたのは、他人のひと言からだった
旭川でよくしていただいたお客様に、
ある日こんなことを言われました。
「野口くんが引っ越してくるのにちょうどいい物件があるけど、見てみる?」
「旭川に住めたら素敵ですね!」——
そんな軽い一言を、酒の席で話したことはありました。
でもそのときの私は、本気で移住を考えていたわけではなかった。
それでも、
“そこにいる私”が自然に見えていた。
自分が意識するよりも前に、
周囲の人は“馴染んでいた自分”を
ちゃんと見ていたんだと思います。
それは、
「こうありたい」と意気込んでいた自分ではなく、
「こうでいいかもしれない」
と感覚レベルで馴染んでいた自分。
自分らしさは、整えることで“働き方”になる
自分らしさを、ただの理想や願望で終わらせないために必要なのは、言語化と構造化です。
- 「こういう空気が好き」
- 「こういう会話が心地よい」
- 「こういう働き方なら続けられそう」
——そんな感覚を、ただの“理想”や“憧れ”で終わらせず、言葉にして整理していく。 それが、「自分らしく働く」ということを、実際に働き方として設計するための第一歩です。
自分らしさは“特別なこと”ではなく、日常の感覚にある
あなたの中にも、もうすでに
“しっくりくる働き方”の種はあるかもしれません。
言葉にして、整えていくだけで、
それはちゃんと使える地図になるんです。
自分らしく働くということは、
“感覚”にとどめておくのではなく、
“構造”として、人生に根を下ろすこと。
日々の中で、なんとなく
“ほっとする時間”や“気持ちが緩む瞬間”。
それを集めていくことが、
“あなたらしさ”に気づき、
ゆくゆくの働き方のヒントに育っていく
第一歩かもしれません。
🟩 感性や価値観を“働き方の設計図”に変える方法
「しっくりくる働き方をつくりたい」
「自分らしさを仕事に活かしたい」
そう思っても、
いざそれを“仕事の形”にしていくとなると、
多くの人が最初につまずくのが、
「どう整えればいいの?」という部分だと思います。
私もまさに、そこからのスタートでした。
“できること”と“やりたいこと”は違った
会社を辞めた直後、
私はまず前職のスキルを活かして、
海外クライアント向けの
マーケティングコンサルティングを始めました。
業務には慣れていたし、
求められることにも応えられた。
でも、どこかで感じていたんです。
「ご縁をいただいて嬉しい仕事ではあるけれど、私じゃなくてもできるかもしれない」と。
“できること”ではあるしやりがいもあったけれど、
そこに「わたしの感性」や「価値観」が息づいているかと聞かれると、
正直少し違っていた。
そんな違和感をきっかけに、
私は少しずつ“感性を活かす働き方”を模索し始めました。
最初に取り組んだのは、「どこなら力が発揮できるか」の手応え探し
当時はまだ、
“これがわたしの仕事です”
と言える形はありませんでした。
それでも、
知人から依頼された小さな相談に応える中で、
こんな気づきがあったんです:
「自分には、この人の強みを整理して、
“どう届けるか”を一緒に設計する力があるかもしれない」
たとえば、ある個人事業家の方に向けて、
「こういう切り口なら、あなたの“きめ細やかさ”がちゃんと伝わると思う」
そんなアドバイスをしたとき、相手の顔がふっと明るくなって、
「なるほど、それ……自分では気づかなかった。」
そう言ってもらえたことが、最初の確かな“設計図の手応え”でした。
“またお願いしたい”と言われたとき、“届けられてる”実感が強まった
その後もいくつか相談にのる中で、
「話しているうちに、自分の考えがすっきり整っていった」
「またお願いしたい」
と言ってもらえることが重なっていきました。
そのたびに、
「これはただの雑談じゃなくて、“仕事”になるかもしれない」
そんな感覚が、すこしずつ現実味を帯びていったんです。
感性を“届ける設計”に変えるために整理した3つの軸
「どうすれば、この関わり方がもっと誰かの役に立てるだろう?」
そう考えたとき、私は次の3つを軸に、少しずつ整え始めました:
- どんな人に届けたいか(ターゲット) → 会社員を辞めた当時の自分のように、「何かを変えたいけど、まだ形になっていない」状態の人
- どんな言葉が届くか(伝え方) → 「大丈夫」「そのままでも、整えていける」という安心感をベースにした、焦らせない語り口
- 何を提供できるか(中身) → 感性や価値観を、言葉・仕組み・仕事の形に整えていく伴走サポート
言語化が難しかったのは、“問い”の設計だった
ただ、最初からうまくいったわけではありません。
特に悩んだのは、
「どうやって相手の“らしさ”を引き出せばいいのか?」ということ。
表面的な質問ではうまくいかない。
でも、いきなり深すぎる問いを投げても、
相手は答えづらい。
だからこそ、
「その人らしさ」を自然に引き出すための
“ちょうどいい問い”を見つけていくことが、
大切な準備のひとつでした。
この「問いの設計」を工夫することが、
自分らしいサポートをつくる鍵になりました。
そしてそれは、
まさに「感性と構造」を行き来するプロセスだったと思います。
「これがわたしの働き方の設計図だ」と思えたとき
先述の個人事業家の方から
「自分の強みを、HPでどう打ち出せばいいか?」と、
後日本格的に相談されるようになったり——
度々個人事業関連の相談に関わるうちに、
あるとき私は気づいたんです。
「この活動には、自分の得意も、価値観も、経験も、全部詰まってるな」
それは、派手なスキルや資格で支えられていたわけではありません。
でも、積み重ねてきた対話のひとつひとつが、
静かに「これは自分の道だ」と教えてくれていたんです。
あなたにとっての“設計図”は、
もう手の中にあるのかもしれません。
あとはそれを、丁寧に言葉にして、
無理なく届けられる形に整えていくだけ。
そのプロセスを焦らずに進めることで、
あなたらしい働き方の地図は、
確かに描けるようになっていきます。
言葉にして整えた「自分らしさ」が、
実際の人生でどう働いたのか——
私自身の経験を少しだけお話しします
🟩 自分らしい働き方を選んだ頃の話
今、自分はどんな顔をして仕事してるんだろう?
そう問いかけた最初のきっかけは、
会社真時代、北海道での出張を終えて
東京のオフィスに戻ったある日のことでした。
あの広い空と、自然のリズムの中で感じた“自由”とは裏腹に、
オフィスに入った瞬間に押し寄せてきたのは、
「数字と効率」に支配された空気感。
息が浅くなるような感覚。
自分の身体が“違和感”として
サインを出しているのをはっきりと認識していました。
決断までの葛藤と一歩踏み出す勇気
そんな内側の小さなつぶやきが、
いつの間にか大きな問いに変わっていたのです。
とはいえ、最終的な決断は簡単ではありませんでした。
「仕事を手放しても、これからの人生を積み重ねられるのか?」
そんな不安と葛藤が、何度も心を行き来しました。
それでも、どこからか——
「なんとかなりそう」 という
根拠は無いけれど確かな手応えのような感覚が、
背中を押してくれたのです。
北海道・下川町への移住と生活の変化
その後、私は北海道・下川町に移住しました。
知り合いも少なく、暮らしの習慣がまったく違う土地。
けれど、不思議なことに、
すぐに“日常のリズム”が生まれたんです。
たとえば、道の駅やスーパーで地元の食材を見て、
「これで今日は何を作ろう?」と献立を考えるような時間。
そんな瞬間にふと、
“一息つける感覚”が生まれていることに気づきました。
生活を整えることは、自分らしさを体現する“場所”を設計することでもある。
そう実感した時間でした。
周囲からの反応と自分らしさの再確認
数ヶ月後、用事で東京に行った際、
久しぶりに知人に会ったとき——
「今の表情のほうが、ぜんぜん生き生きしてるね」
そんな一言をもらったんです。
その瞬間に何かが劇的に変わったわけではありませんが、
「やっぱり、変えてよかったのかもしれない」 と、
心の奥深くで静かに確信することができました。
過去の自分へのメッセージ
そして、もし当時の自分に一言だけ声をかけられるとしたら——
「自分の直感を信じて進めば、それが正解になるよ」
と、伝えてあげたいと思います。
🟩 働き方を整えるプロセスの具体的ステップ
“違和感の正体”は、他者との対話で初めて見えてくることがある
「働き方を整える」と聞くと、
ひとりで内省したり、目標を立てて頑張る——
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも実際には、
他者との対話の中で初めて、
自分の本音や違和感に気づける瞬間
があるものです。
私自身、移住を決めるよりずっと前に、
友人からこんなことを言われたことがありました。
「本当はとても自由な人だよね。
今はまだ世間的な価値観を捨てられないかもしれないけど、
そんなのを気にしないで済む環境が合ってるんじゃないの?」
そのとき私は、上手く返すことができなかったけれど、
心の奥では確かに「それ、ずっと違和感だったんだよね」
と思っていた。
自分ではうまく言語化できなかった感覚を、
代わりに言ってもらえたような感覚がありました。
他者の視点や言葉を借りることで、
これまで見えなかった“自分の気持ちの輪郭”が、
ふっと浮かび上がってくる。
そんな経験が、
働き方を整えるプロセスの第一歩になることがあります。
“自分らしさ”をベースに、働き方を設計していく
私の場合、
感性を活かして働きたいと思ったとき、
まず最初に取り組んだのは——
「どんな届け方なら、自分らしさが伝わるだろう?」
という問いでした。
同じような支援をしている人は、他にもたくさんいます。
でも私が大切にしたいと思ったのは、
「その人自身の価値観に寄り添いながら、
一緒に“らしさの形”を探していくこと」でした。
それが、自分にとって自然なスタイルだったからです。
だからこそ、
このスタイルを保ったまま仕事として無理なく続けていくには、
届ける相手、伝え方、サービスの構成……
すべてに“その人らしさ”を映す必要がある。
そんなふうに感じていました。
ただの相談で終わらせないための「とっかかりの言葉」
感性を仕事に活かすうえで大切なのは、
ただ感じることではなく——
その曖昧な感覚を、他者に伝わるかたちに“翻訳する”ことです。
たとえば、私の場合。
あるときクライアントに向けて、こんな言葉を伝えたことがありました:
「怖いと感じることは、本当の自分がやりたいと心の奥で思っていることかもしれませんよ」
その一言が、
相手の中に長く残っていたモヤモヤを整理する
“とっかかり”になりました。
こうして自分の中から出てきた、借り物ではない言葉があると、
対話は初めて“前に進み始める”のだと思います。
私自身、
「直感に従って行動すれば、道は自然と拓かれていく」——
そんな言葉がしっくりきたとき、
不思議と“怖さ”よりも“やってみたい”が勝つようになりました。
このひとつの言葉が、
先ほど触れた「あの曖昧なもやもや」を、
“行動に変わる言葉”として整理してくれたのだと思います。
“こうしたい”を選べるようになる、日常の小さな行動
たとえば、まだ移住を決める前のこと。
服や靴、アウトドアグッズを選ぶとき、
ふと考えるようになっていました。
「これは、北海道で暮らす未来にもフィットするかな?」
何気ない買い物の中に、
“これからの自分”を少しだけ重ねるような選び方
が生まれていたんです。
そうした小さな選択の変化が、
「やらなきゃ」ではなく
「こうしたい」から動く感覚を、
じわじわと日常に広げていきました。
結果として、それが
“無理なく続けられる働き方”の土台
になっていったのだと思います。
「第1歩」には、数度つづけられるような作法を
どんなに良いアイデアが浮かんでも、
どれだけ響く言葉が出てきても——
続けられなければ、それは形になっていきません。
私自身、これまで何度も
「ちゃんとやろう」と思っては、
続かなくなった経験があります。
だからこそ今は、
“完璧じゃなくてもいい仕組み”
を意識するようになりました。
たとえば:
- 「今日は10%だけやる」
- 「無理な日は、準備だけでもOK」
- 「◯ではなく△でいい。×はつけないようにしたい」
ワークシートで、
日々の行動を軽くチェックするだけでも、
気持ちがリセットできて、
積み重ねの感覚が生まれます。
続けるために必要なのは、
意志の強さではなく、
“やれる形”をあらかじめつくっておくこと。
それが、働き方を整えていくうえでの、
小さくて確かな仕組みになるのだと思います。
“辺りに言葉を落としてもらう”ことで、自分の跡を確かめられる
働き方を整えていくプロセスでは、
そばに伴走者がいることが、
大きな支えになることがあります。
誰かがあなたの言葉に静かに耳を傾けてくれる。
必要なときには、ふっと一言、言葉を返してくれる。
——ただそれだけのやり取りなのに、
「今の自分、このまま進んで大丈夫なんだ」
そんな安心感が、
じんわりと湧いてくる瞬間があります。
これは、行動の責任を“誰かに預ける”ということではありません。
自分で進むことは変わらない。
でも、必要なときにそっと寄り添ってもらえる——
そんな関係性があるだけで、
働き方を整える道のりは、
もっと穏やかに、もっと前向きになっていくのです。
🟩 H2-6|今の自分のままで始める“キャリアの整え方”
整っていないからこそ見えた、“本当にやりたいこと”のヒント
「キャリアを整える」と聞くと、
まず思い浮かぶのは “計画”や“目標”。
どこかで、「準備が整ってからじゃないと始めてはいけない」
と思い込んでいました。
でも、実際の私の始まりは——
整っていない状態で、
手探りのまま動き出したところからでした。
北海道に移住してすぐ、
知人から声をかけられて、
地元イベントのカメラ撮影やアンケート分析といった、単
発の仕事をいくつか引き受けたんです。
初めての環境。初めての分野。
決して準備万端とは言えませんでしたが、
「せっかく来たのだから、地元の力になりたい」
という思いが強く、迷わず引き受けました。
でも、その経験の中でふと気づいたんです。
「仕事自体は楽しい。
だけど、私はもっと“根っこの部分”から関わる仕事がしたい」
この感覚が、それまでぼんやりしていた
“やりたいこと”のヒントを、
はじめて輪郭あるかたちにしてくれた気がします。
自信がなくても動けたのは、“感謝される経験”があったから
これは以前にも触れたエピソードですが、
あのときの感覚は、それほど自分にとって大きな転機でした。
ある日、知人の個人事業主の方から、
相談を受けたときの話です。。
「自分の強みをどう表現すればいいか分からなくて…」
そのとき、
私は特別な戦略やテンプレートではなく、
ただ直感的に、こう返していました。
「それって、他の人には真似できない“きめ細やかさ”ですよね。
HPでもっと具体的に伝えていけたら、きっと響くと思います」
すると、相手の表情がふっと変わり、
「それ、自分では気づけなかった……」
と返してくれたんです。
繰り返しになりますが、整っていなくても、
“今の自分”が出せることを真剣に差し出すだけで、
ちゃんと誰かに届く。
その手応えは、
“不安なまま動く”ことの意味を教えてくれたように思います。
情報発信は、かつての自分に届ける“手紙”だった
働き方を整えていくプロセスのなかで、
私はあるときから、
自分の考えや変化の軌跡を
言葉にして発信するようになりました。
それは、誰かに教えたいとか、
影響を与えたいという気持ちではなく—— 「
数年前の自分に向けて、届けたい」
という感覚から始まったものでした。
「何かが違う。でも、何から変えたらいいか分からない」
かつての私が抱えていた、
そんなモヤモヤと立ち止まりの感覚。
その人に手を差し出すような気持ちで、
書くようになったんです。
最初は、ただの個人的な記録でした。
でも次第に、ふとした瞬間に思うようになったんです。
「これは、誰かに届いてほしい言葉かもしれない」
「自分と似た場所にいる誰かの、小さな光になるかもしれない」
そう思えたとき、情報発信はただの発信ではなく、
“誰かとの接点”になるかもしれない行為へと
変わっていきました。。
“整えようとしすぎた”ときに見えた、動けなかった本当の理由
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
思うようにいかずに止まった時期も、たくさんありました。
「もっとしっかり整ってからにしよう」
「もう少しまとまってから出そう」
そうやって止まってしまったアイデアや企画が、
実際にいくつもあります。
でも振り返ってみると——
“整えようとするほど、欠けている自分を埋めようとしていた”
そんな焦りが、どこかにあったのかもしれません。
けれどある時から、考え方が変わり始めました。
少しでも気持ちが動いたなら、
“整っていなくても動いてみる”
そんな柔らかい選択肢を自分に許せたことで、
不思議と、必要な情報や人との出会いが、
自然に巡ってくるようになったんです。
実際、私が今住んでいる下川町とのご縁も——
最初から選んだ場所ではありませんでした。
当初は、
根室市や新得町を移住先の候補として考えていました。
けれど、
そのときは様々な理由で何故かご縁がつながらなかった。
そんな中で偶然参加したオンラインイベントで、
下川町の移住相談窓口の方と出会ったことが、
結果的に、
“自分にとって最適解と感じられる場所”につながったんです。
「点が線になる」感覚は、動きながらしか手に入らない
「完璧に整ってからじゃないと動けない」
そう思っていた頃の私は、
いつまでも 頭の中で“点”が散らばったままでした。
でも今、はっきりと言えるのは——
点が線になるのは、
“動いたあと”に自然と起こる現象だということ。
整っていなくてもいいんです。
今のあなたが持っている“ひとつの点”を、
そっと差し出してみるだけでいい。
それが、未来の“線”を描く最初の一歩になるかもしれません。
今日できる小さな一歩を重ねていくことが、
やがて“あなたらしい働き方”を
形づくる線になっていきます。
私自身も
完璧に整ってから動き出したわけではありませんでした 。
もし、「まだ何から始めればいいのか分からない」と感じているなら——
一人では難しく感じていたら、
声をかけてみてください。
あなたの“点”を一緒に言葉にすることから、始めてみませんか?
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